「新厄年」対策の考え方

男性はメタボ改善を意識した対策が効果的

新厄年は、脳梗塞、認知症、変形性膝関節症、骨粗鬆症、心筋梗塞、糖尿病、がんの7疾患の性・年齢別発症率を分析して算出したものですが、各疾患の影響度は、新厄年の年齢ごとに異なっています。
男性の場合、24歳と37歳では発症リスクのおよそ半分を糖尿病が占めています。50歳では心筋梗塞などの虚血性心疾患のウェートが増しますが、63歳では脳梗塞などの脳血管疾患の発症リスクが高まり、虚血性心疾患との比率が逆転しています。
若いうちは糖尿病、働き盛りを過ぎた50歳前後は心臓の血管、60歳前後は脳の血管の詰まりに特に要注意、というのが、男性が新厄年を乗り切るためのポイントといえます。
これらの疾患を発症した方たちの健診データをさかのぼって調べると、内臓脂肪の蓄積を伴うメタボリックシンドロームが存在したケースが少なくありません。
内臓脂肪組織からは悪玉物質がさかんに分泌され、血圧や脂質、血糖値の異常をまねき、糖尿病のリスクを高め、また異常が積み重なって動脈硬化を促進します。動脈硬化は血管の老化が早まり、詰まりやすくなった状態で、心筋梗塞や脳梗塞をまねく温床となります。この意味で、男性の厄年対策にはメタボ改善が欠かせません。

女性はロコモ予防を意識した対策が効果的

女性の場合、新厄年における各疾患の影響度は、男性と大きく異なります。25歳で糖尿病が発症リスクの半分を占めている点は同様ですが、39歳では婦人科系がんの発症リスクが上昇します。さらに特徴的なのは、52歳と63歳において、変形性膝関節症、骨粗鬆症の2疾患がウェートの半分を占めていることです。
変形性膝関節症は症状が進行すると歩行困難をきたし、骨粗鬆症は骨折・転倒をまねくため、いずれもロコモティブシンドロームの原因疾患にあげられます。ロコモティブシンドロームは骨や関節などのわずかな異常が積み重なった結果、歩行に障害が出はじめ、要介護になるリスクが高まった状態をさしますが、変形性膝関節症と骨粗鬆症はその原因の最たるものとされています。女性の厄年対策には、ロコモ予防が欠かせないことがわかります。