vol.2 血糖値が気になる方に朗報!? 黒大豆のポリフェノールの機能性 芦田均/神戸大学大学院農学研究科 教授

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動画のご説明

今日は黒大豆のポリフェノールの機能性についてお話します。
黒大豆は黄大豆とちがって皮が黒いですが、その色素がポリフェノールです。
そのポリフェノールを分析しますと、ベリー、ブドウなどに含まれるアントシアンという成分と、チョコレートなどに含まれるプロシアニジンという成分、主に2種類からなっています。
これらは多くの食品に含まれていますが、黒大豆の場合、その2種類の化合物のバランスが絶妙であること、そして低分子で水に溶けやすいプロシアニジンを含むことが特長で、このため、黒大豆を摂取すると、体内で効率よく利用され、抗酸化能が高まるという報告もあります。

私たちは高血糖の予防の観点から、黒大豆の機能性を研究していますが、最近、黒大豆の作用メカニズムとして、グルコース輸送担体4型を活性化することがわかってきました。
グルコース輸送担体は筋肉などに特異的に発現するたんぱく質で、食後に血糖値が上昇しますと、膵臓から分泌されるインスリンに応答して糖のとりこみを促し、血糖値を下げてくれます。糖尿病の患者さんには運動療法が行われますが、運動もこのたんぱく質を活性化します。
黒大豆のポリフェノールは、運動をしなくても血糖値を調節できる可能性があることが動物実験レベルでわかってきました。
2種類のポリフェノールのうち、アントシアンは肥満を抑制して血糖値の調節に働きますし、プロシアニジンはおそらくグルコース輸送担体に働きかけて血糖値を下げるものと考えられます。
黒大豆はこの2種類の特長的なポリフェノールが組み合わさって機能性を発揮しているユニークな食品素材なのです。
現在、わが国では高血糖の方々が2000万人を超えるといわれるなか、黒大豆は血糖値をコントロールするうえでも、ひとつの魅力的な食材ではないかと考えています。